エロゲ雑記帳

上記の広告は１ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

各10段階評価
シナリオ…8
キャラクター…8
絵…8
エロ…7
音楽…8
システム・演出…8
総評…8

【感想】
まずはシナリオについて。最初にメインでもあるブランエールの種の評価から始めますが、流石に三部作の内の完結編という事もあって期待が高まっていましたが最後が若干尻すぼみになったこと以外は概ね期待通りの出来でした。特に中盤の雄二奪還までの過程は結構盛り上がりましたね。雄二奪還の為に皆が知恵を出しあう中、一姫もといタナトスが知恵を貸して皆で一致団結して雄二の奪還に向かう姿は胸に来るものがあった。ただ、雄二奪還までは最高に良かったものの、その後は力尽きたのか、若しくは時間が足りなかったのか今一盛り上がりに欠けていたように思います。特にヒース・オスロ戦はアッサリと決着が着き過ぎじゃないのかと。折角の因縁の相手なんだからもうちょっと盛り上がるような演出にすべきだったのではないかと。オスロ戦の前のテュポーン戦では挿入歌も使っているのにオスロ戦ではそれも無し。せめて挿入歌はオスロ戦で使った方が良かったんじゃないかと思う。まあ、とは言っても不満点はそれ程ではなく、ちゃんと最後まで綺麗に纏めきったのでそこは評価したい。しかし、半生体コンピューターだのクローンだのと一気にSF要素が出てきましたね。少なくとも果実の時点では現実に準拠した世界観だったと思いますが、いつの間にかSFの世界に足を踏み入れるような作品になってて驚き。一方、プロローグの方ですが、幾つか設定が食い違っているのが気になりましたが補完的なシナリオで、ヒロイン達の馴れ初めが分かっただけでも良かったかな。意外だったのが由美子がプロローグの段階である程度打ち解けていた事。果実の段階だとカッター振り回してるイメージが強かったから、てっきりボッチキャラで他の皆ともあんまり打ち解けてないんじゃないかと思ってたわ。
キャラについて。まさかここまでみちるメインヒロイン化するとは思ってなかった。雄二が帰ってきた後に真っ先にキスしてるし、楽園アフターではみちるが子供を産んで締めとどう見てもみちるがメインヒロインにしか思えないような構成だった。まあ、果実と迷宮をやってきてみちるのキャラも意外と悪くないなとは思ってたけど、楽園での優遇っぷりを見てると改めてみちるも愛されてるなと思えた。後、意外だったのが一姫のセリフが多かったことかな。迷宮での予告で出番有るのは分かってたけど、もっと少ないもんだと思ってたから逆に出番の多さに驚き。この出番の多さ見てると楽園はぶっちゃけ一姫ありきの物語なんじゃないかと思えてくる。
絵について。果実、迷宮と変わらず、フミオさんと渡辺明夫さんの二人体制。相変わらず、CGは良かったし、塗りもよく合っていた。ただ、今回はフミオ担当のキャラなのに渡辺明夫が描いたと思しきCGが幾つか散見されたのが気になりましたね。延期の理由はシナリオの都合という事だけど、もしかして絵の方も間に合ってなかったんじゃないかという気がしてくる。
エロシーンについて。今回はデイブだけかと思いきや、メインヒロイン達の方は楽園アフターの方にエロシーンがあったという。デイブの方は別のライターが書いているのか若干キャラが違っていたのが気になりましたが、ミリーやギャレット大尉、バスケ部の女子達とのエロシーンがちゃんとあったのは良かった。個人的に一番エロかったのは雄二母とのシーンかな。あのシーンは妙に背徳感があって良かった。
音楽について。BGMは文句なしの出来。流石はフロントウィングといった所ですね。良曲が多くて結構気に入った曲も有りました。ボーカル曲はブランエールのOP曲は悪くはないけど、果実や迷宮のOP曲と比べるとそこまで印象深くはないかなという感じ。まあ、その分ED曲は良かったと思いますが、一方、プロローグの方のOP曲は割と気に入りました。ボーカルにはなさんを起用されてますが、はなさんと言えばケロQの系列なイメージが強かったのでフロントウィングで起用されたのは割と意外でした。
システム・演出について。これは果実や迷宮と変わらないかな。基本的にUIは一緒で特に変わった部分はないんで大体同じ評価ですね。
三部作もこれで終わりですが、個人的にグリザイアシリーズはそこそこ楽しめました。ただ、果実の後の迷宮や楽園は若干蛇足感があったのは否めない所ですね。まあ、それも含めて楽しめたのだから結果的には満足かな。