エロゲ雑記帳

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各10段階評価
シナリオ…8
キャラクター…8
絵…7
エロ…6
音楽…9
システム・演出…7
総評…8

【感想】
まず、シナリオから。こういう部活主体の青春物って良いですね。体験版が好感触で暇だったので手にとってみましたが、個人的にこういう展開は結構好み。有佐の死んでもロケットを打ち上げるという言葉から始まって、マックスファイブからフォーセクションズ、そして最後のビャッコⅢの打ち上げと目まぐるしく状況が変わっても基本的な方針自体は最後まで変わらなかったのは好印象。途中、トラブルが発生しても主人公やヒロインが地道に解決への糸口を探っていく展開も良かったですね。寧ろ、こういう展開が有るからこそ本番で成功した時の達成感が半端無かった。特に最後のビャッコⅢの打ち上げが成功した時はこっちまで感動しそうになったくらいです。この大空に、翼をひろげても同じ部活主体の青春物で同じく気に入った作品だからこういう青春物が好みなのかな。後、個人的にシナリオが良いと思ったのは有佐ルートと最後のLiftoff !!だけど、キャラが一番良かったのが夏帆ルートで一番笑ったのがほのかルートかな。特にほのかルートは前半にギャグ成分が入ってて盛大に笑いましたｗあそこまで笑ったのは久しぶりかも知れない。
キャラについて。個人的に良かったのが夏帆とほのか。夏帆はCGでの笑顔にやられた感じですね。その後に猫の真似して主人公に迫ってくる所も可愛すぎて萌えたし。夏帆みたいなキャラは個人的に結構好みです。ほのかは主人公との関係が良かったというか。個別ルートも前半こそ笑ったものの、後半は二人の信頼関係が如実に現れていて良かったかな。後、各キャラの苗字って全部人工衛星とかの宇宙関連から来てるのね。
絵について。初めの頃は微妙だなと思って体験版やるまで買おうかどうか躊躇していたくらいでしたが、慣れてくるとこれはこれで悪くはないなと思いました。というか、よく見ると夏帆やほのかは言われるほど悪くないというか寧ろ可愛かったくらいだし。ただ、折角の10周年記念だからこれがぎん太さんだったらもっと売れてたんじゃないかなとは思います。
エロシーンについて。個人的には今一。絵はあんまりエロくないし、テキストもやや淡泊だった。
音楽について。BGMで個人的に気に入った曲はStarry prayer、Antagonism、Flight to tomorrow辺りかな。ボーカル曲もOPのロケット☆ライドなんかはアップテンポで凄く好みだったので思わずサントラを買ってしまったくらい。個人的には今年の曲の中でも上位に来る曲だと思います。人工衛星の名前を全部歌詞に詰め込んだのも凄いといえば凄い。後はEDの二曲も良かったですね。こっちはElectro musterが担当か。
システム・演出について。演出そのものは良かったと思うんですが、問題はシステムというかスキップが使いにくかった。普通のスキップを使ってもカウントダウンの所でどうしてもオートになるし、かといってエピソードスキップを使っても基本的に一日飛びになるだけなので他のルートやりたい時には障碍になりましたね。せめて未読の所まで一気に飛ばしてくれると良かったんですが。
総合的に見ると十分に満足できる出来だった。個人的にはやる価値は有りましたね。ただ、良作なのにそれ程売れてなさそうに見えるのが惜しいといえば惜しいか。正直、もうちょっと売れてもいいんじゃないかと思う。