シルヴァリオ ヴェンデッタのレビュー。
各10段階評価
シナリオ…9
キャラクター…9
絵…8
エロ…5
音楽…8
システム・演出…8
総評…9
【感想】
まず、シナリオについて。まあ、文句無しといった所でしょうか。Vermilionが面白かったのでこのラインに期待してZero InfinityとElectro Armsを立て続けに買いましたが、ようやくVermilionに勝るとも劣らない代物が出てきたといった感じですね。特に戦闘シーンに関しては期待以上の出来。どの戦闘シーンでも適度に盛り上がりを見せ、熱くさせてくれている。割と予想も付かない方向に転ぶことも多いので次の展開が中々読めないのも更に面白くさせている要因かもしれない。戦闘シーンに関しては完全にVermilionを超えた感じすらしますね。シナリオ的に言えばやはりヴェンデッタルートの終盤が印象深い。壮大な展開も良かったんですが、中でもラストバトルが一番燃えたというか。主人公とラスボス双方共に覚醒して戦うのは熱い。あのラストバトルはVermilionの伯爵戦を彷彿とさせました。展開自体もほぼ同じだし、敢えて似せるようにしたんだろうか。ともかく、シナリオに関してはVermilion以上の水準にまで達してくれて満足。
キャラについて。敵キャラに至るまで過去を含めて深く掘り下げていたキャラが多かったのが印象深かったですね。お陰で各キャラの内面まで深く知ることが出来てより魅力的に映りました。やはり各キャラそれぞれに役割を与えられているのは良いですね。単なる舞台装置ではなくキャラとして動いている感じがしてかなり好印象。個人的に良かったのはチトセかな。こういう背中を任せられる相棒的なキャラは割と好みです。
絵について。前まで担当していた泉まひると比べると雰囲気的にはこっちの方が合ってますね。泉まひるも悪くはないんだけど、どうも合ってない感じがしてたので思い切って変えてくれて良かったかな。
エロシーンについて。どうにも今一抜けないというか。主人公の台詞が無いのは配慮した結果なんだろうけど却って違和感しか無くて余計に抜けない。どうもここのエロシーンとは相性が悪いようだ。
音楽について。ボーカル付のBGM(確か専用の名称が有ったような)が大半を占めていたのはちょっと独特に感じました。そのお陰か雰囲気自体はよく出ていましたね。後、ボーカル曲は今一。特にOPとか挿入歌として使われてもあまり燃えないというか。もうちょっとアップテンポな曲にすれば良かったんじゃないのかと思う。
システム・演出について。システム面では後物足りなのはバックログジャンプとフォント変更くらいかな。後は一通り揃っている。後、演出面で気になったんですが、Electro Armsで採用してたE-moteやめたんですね。正直、Electro Armsやってて燃えゲにE-moteは合わないなと思ってたからきっぱりとやめてくれて良かった。
総合的には大満足。コミュに続いて一気に読み進めるほど面白かった作品でした。他にも色々と書きたいことあったけど、ネタバレが多すぎるので流石に自重。