エロゲ雑記帳

上記の広告は１ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

各10段階評価
シナリオ…7
キャラクター…8
絵…8
エロ…5
音楽…9
システム・演出…8
総評…7

【感想】
まずシナリオについて。全体的に丁寧な書き方なのはシンセミアの頃からあまり変わっていないですね。癖があまりなく、読みやすいテキスト良かったと思います。シナリオ的にはやはり桜花ありきというか。正に桜花がメインという感じでしたね。個人的にも桜花ルートだけなら及第点は与えても良いくらい。ただ、その分他の個別ルートが疎かになっている感じなのが頂けない。特に涼子ルートとか中身無さ過ぎてあれっ？って思ったくらい。正直、ルートによって出来の差が激しい感じがしましたね。シンセミアの時はサブキャラにもテーマを持たせていたからあまり不満はなかったんですが、今回はその辺りの不満点が目立つ。やってて思いましたが、色々と紅蓮華を彷彿とさせますね。あれもメインに力入れすぎて他のキャラが割を食らった形だったし。今回は学園モノと言う事でコンチェルトノートから伝奇要素を差っ引いた感じを期待していたんですが、何か予想とは違う方向に行っちゃいましたね。個人的には下手にシリアスな要素入れないでコンチェみたいな明るい雰囲気で作って欲しかったなと思います。というか、学園モノと言いながら学園がそんなに出てきていないのは気のせいか？何か学園以外が舞台なことが多かったような。
キャラについて。やっぱり、桐月さんの書くキャラは良いね。まず不快感の有るキャラ自体が出てこないし、割と現実味のあるキャラが多くて好み。個人的には道隆と麗奈の互いに遠慮のない関係性が好みだったりします。ただ、今回の道隆と桜花の関係性はコンチェの進矢と莉都、シンセミアの孝介とさくや程親密とは感じられなかったですね。コンチェとシンセミアの場合は互いに遠慮のない部分が有りましたが、今回の道隆と桜花の場合は飽くまでも対等の関係という感じが強く出ていました。
絵について。原画自体はシンセミアの頃と同じハコネさんですが、塗りが変わったせいか大分印象が違いますね。シンセミアの頃と比べると大分柔らかくなった感じ。どちらが良いかは好みにもよりますが、あっぷりけもよくこんな塗り師拾ってきたなと思う。噂では元ALcotの人らしいですが、言われてみるとクロデの塗りとよく似ている。
エロシーンについて。やっぱりここが課題ですね。丁寧なのは分かるんですが、尺が短いのはどうにかならないのかね。そのせいであまりエロさを感じない。CG自体は塗りが変わってよりエロくなった印象ですが、それ故エロシーンでのテキストの拙さが目につく。
音楽について。BGMは素晴らしかったですね。生録を使用した曲も割とあってかなり好みでした。やっぱり、生録が使われていると聴き応えがあって良いですね。思わず聴き惚れてしまう曲もあった程。個人的には彩の花、また明日、今在るがままに、それからボーカル曲のアレンジが好みでした。特に彩の花は徐々に盛り上がる感じがシンセミアの羽織りを彷彿とさせて一番印象に残った曲でした。ボーカル曲はOPの華暦が和風ロックというあまり聴かない曲だったのも合って印象深かったですね。
システム・演出について。やはりあっぷりけのシステムは優秀というか。今回もフローチャートが付いてますが、相変わらずの使いやすさでした。少なくともシステム面ではあまり不満はないですね。
総合的に見ると、丁寧なのは分かるんですが不満点も目についた作品でした。個人的な評価としては紅蓮華に毛が生えたくらいかな。