エロゲ雑記帳

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各10段階評価
シナリオ…9
キャラクター…9
絵…8
エロ…6
音楽…10
システム・演出…6
総評…9

【感想】
いやー、中々面白かったです。
シナリオに関しては、流石に90年代のゲームが元とだけあってボリュームが少し短い気はしますが、結構良かったと思います。ルート毎に全然別の展開になるので飽きずにサクサク進められましたし、何より伏線表現が中々に上手い。ルート毎の展開が異なりながらもしっかりと伏線は回収しているし。まあ、終盤ちょっとSFチックな話になってきてはいますが。展開的には千鶴・梓ルートが主に事件に関する話で、楓・初音ルートが主に過去に関する話って所ですかね。どのルートでも最後には綺麗に纏められていました。まあ、バッドエンドも多いですが。ゲームの雰囲気も良いね。こういう雰囲気のゲームは終盤バトル物に成りがちなんですが、このゲームの場合は最後までしっかりと伝奇的な雰囲気を崩さずに書かれていたのでより良かったと思います。おまけシナリオに関しては本編とのギャップがあって結構笑ってしまった。それから、半月後の六花編は六花・風花を中心にして話が進められていきますが、こちらも結構面白かったです。
キャラに関してはは結構個性的で魅力的なキャラが多かったですね。個人的は楓辺りが一番良かったかな。主人公との距離を取っているかのように見えて、その実、主人公を守っていたのいうのが健気で可愛いですね。
エロシーンはちょっと微妙かな。陵辱もそこそこあるんですが、地の文が多くて台詞が少ないせいかあまり昂奮しないというか。陵辱も薬物とか使っていたりしますが、そこまでハードと言う程でもないですし。
それから、このゲーム音質良いね。Laefのゲームは初めてやったんだけど、声が生々しく、曲も透明感や定位感に優れている。流石に自社で専用のスタジオを持っているだけの事は有るね。このゲームやった後に他のゲームをやると少し篭っているような感じがします。やっぱり、録音環境の違いって如実に出るもんだな。まあ、最近のエロゲはややましにはなってきてはいますが。主題歌やED曲、それからBGMも雰囲気に合っており、中々に素晴らしい曲が揃っていた。
それから、システムに関してはリメイクしているだけあって、色々と使い易いですね。ただ、スキップ速度の遅さとエロシーンでの文章の揺らし効果はやや不満。
総合的に見てみると、とても良く纏まった作品だと思います。伏線表現も上手く、雰囲気的にも良かったですし。ちょっとボリュームが短い感じもしますが、これは割と有名なのも頷ける出来ですね。