エロゲ雑記帳

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各10段階評価
シナリオ…8
キャラクター…9
絵…5
エロ…5
音楽…10
システム・演出…7
総評…8

【感想】
シナリオは結構良かったんじゃないかと思います。テンポが良いのでサクサク進められ、あっという間に終わったという感じです。何と言うか、丸戸作品は会話のテンポが良いんだよね。だから、どんどん先に進められるというか。今作もそんな丸戸の特徴がよく出ていますね。確かに今までとは違ってやや重めの話でしたが、基本的な部分ではあまり変わっていないと思います。伏線の処理も相変わらず上手い。何気ない事でも実は重要な伏線だったりするし。個人的には一週目でわざと幾つかの展開を飛ばして、二週目で明かすというやり方は実によく練っているなっていう感じでした。お陰で一週目と二週目とで全然印象が違うし。
キャラはかずさが一番良かったですね。二週目やる前に付属の小説読んで二週目やったのでかずさが主人公にどんな想いを持っているかが手に取るように分かって凄く魅力的に思えるようになってきた。いや、もう本当に最初の印象が吹き飛ぶくらいに良かったわ。しかし、かずさは後編に登場するんかな。後編のPVでもキャラ紹介が無かったし。それから、雪菜は何と言うか負け犬的な所が見え隠れしているのが何とも…。折角、主人公と付き合ってかずさに先手を打ったと思えばいつの間にか主人公がかずさの方に行っているし。まあ、雪菜の自業自得でもあるんだが、何か可哀想だな。後半のPVでも「嘘つき！」を連呼しているから今以上に扱いが悪くなりそうだし。
絵は色々と酷い部分が目立ちますね。立ち絵はそれなりにまともだと思いますが、問題はCGであって。何ていうか、不安定すぎる。それなりに見れるCGもあれば、酷いCGもあってと、この不安定さの所為で所々でまともに集中出来なかった。特に主人公とかずさが抱き合っているCGと空港でのCGはかなり酷かった。一瞬、別人かと思ったくらい。正直、なかむらももうちょっとまともに描いてくれって思った。
エロシーンはかずさとのエロが1シーンだけなので、正直評価に困りました。PVで主人公が雪菜の胸を揉んでいるシーンがあったから雪菜とのエロシーンに期待していたら揉んだだけで終わってガックリと来た。
音楽に関しては流石という他ないですね。Leafらしく、今作でも音へのこだわりが感じられますね。音質面でも他のエロゲとは格が違います。BGMはゲームの雰囲気に合っていていい曲が揃っていると思ったし、ボーカル曲も結構印象に残った。まあ、流石に挿入歌を何回もゲーム中に使用したのは演出上やりすぎだと思いましたが。
演出に関しては、もうちょっと気を使って欲しいって思いましたね。強制オートが多すぎて特にスキップしている時に鬱陶しく感じた。まあ、学園祭で強制オートにして曲に合わせてシナリオが動いていくのは感心しましたが。後、主人公がかずさを探している時にアニメが入るんですが、あれも必要あるのかと。Leafはこんな所に予算回してないで各作品のクオリティを上げろと言いたい。
総合的に見ると、シナリオは面白かったんですが、特に絵で足を引っ張っている感じが強いですね。ぶっちゃけ、このゲームでの最大の泣き所と言っていい位。個人的には三角関係での修羅場がもう少し盛り上がってくれた方が良かったんですが、後編のPV見る感じ後編で期待できそうですね。後編は今度の冬に出るということですが、CGの出来を見る限りかなり不安だ。ぶっちゃけ、来年に発売出来ればいいくらいだと思っています。