モエかんのレビュー。
各10段階評価
シナリオ…8
キャラクター…8
絵…7
エロ…7
音楽…7
システム・演出…4
総評…8
【感想】
萌えゲーでは無く、燃えゲーもしくは調教ゲーというのがこのゲームの本質ですね。というか、ぶっちゃけ途中から燃え要素と調教要素しか出てこないし。
シナリオに関しては割と良い出来だったんじゃないかと思います。序盤のほのぼのとした雰囲気は中盤でルートに入った辺りから鳴りを潜め、萌えゲーから燃えゲーに変わるけど、そこら辺もまた良い感じに楽しめたし。しかし、世界観が複雑で分かりにくいな。特に各ルートでの設定を全部繋ぎ合わせるとえらい複雑な事になるぞ。設定が凝りすぎてて一周しただけでは理解していない部分も多いし。それにしても、霧島ルートのほっぽり出しっぷりは酷いな。殆どの伏線が回収されないまま終わっている。霧島ルートで分かったのは霧島が所長の監視役だった事と、霧島自身がN Girlの一員であった事ぐらいか。正直言うと、霧島ルートは何かしらの補完がないと何が何だか分からない事だらけなのですが。他のルートではリニア関係で少し謎が残るくらいですが、概ね伏線は回収されていたので霧島ルートだけは本当にモヤモヤ感が残る。
キャラに関しては割といいキャラ揃いで良かったと思います。特に所長は恰好良すぎですね。好きなヒロインの為に時には命すら投げ出しかねないほどの決意と行動を起こす所なんかはかなり印象的でしたし。他にはリニアが健気でよかったですね。序盤で所長に邪険に扱われながらも一生懸命に行動したり、自身のルートでは所長の為に自らの身を犠牲にする所とか、もう本当にリニアを護ると決意した所長の気持ちがよく分かりますよ。
絵に関してはまあ結構良いんじゃないでしょうか。こういう、ケロQ独特の塗りとか結構好みだし。しかし、こういう萌え系的な絵で陵辱とかあると結構昂奮するな。
さて、エロに関してですが、このゲームのもう一つの側面でも有る調教ゲーとしての要素が満載です。ゲーム本編だけのエロシーンで比較するとリニアと冬葉が突出していますが(中でもリニアが断トツで多い)、この二人に関しては本編では調教シーンしかありません。まあ、アフターシナリオでちゃんとした所長との和姦があるにはあるが。逆に、本編ではエロ一回ずつだったかずさ、鈴希、霧島の三人はアフターでしっかりと所長に調教されているし。その調教シーンも結構ハードなのが多かった。飲尿させる、あるいはお漏らしさせるなどのスカトロ行為は言うに及ばず、三角木馬や蝋燭を使ったり、乳首やクリにピアスを付けたり、人前でオナニーさせたり等やりたい放題やっていた感じでした。こんだけ調教シーンがあるせいか、所長との普通の和姦シーンが凄く印象が薄かったし。
音楽に関しては全体的に良い感じにゲームの雰囲気とも合っていて良かったんじゃないかと思います。OPやED曲も結構良い感じですね。割と気に入ったかもしれません。しかし、OP曲のほのぼのした感じにはゲームをクリアした今となってはやや違和感がある感じかな。OPとか爽やかすぎでしょ。まあ、エンドでも使われているからそんなに合ってないわけでも無いんですが。
システム・演出に関しては、流石に古いだけあって色々と使いづらい。モエかんで使われていたシステムは別のゲームでも使われていたからそんなに違和感はありませんでしたが、やっぱり今の時代になると不便な部分が多い。
総合的に見てみると、割と楽しめたのは確かではあると思います。けれど、霧島ルートでモヤモヤ感が残る仕様だったのでこのルートを補完するような媒体は欲しいところですね。
テーマ:18禁・美少女ゲーム -
ジャンル:アダルト