淫祭の島 ~血と白濁の贄~のレビュー。
各10段階評価
シナリオ…7
キャラクター…6
絵…8
エロ…6
音楽…5
システム・演出…5
総評…7
【感想】
ホラー物としてはちょっと微妙かなと思いますが、伝奇物としてはそれなりだったかなと。ただ、そもそもの祭の意義があまり見出せなかったのが割と残念。元村長の狂った趣味から全てが始まった訳だけど、ただ狂ってるだけじゃなくて、何らかの統一した意義を持ってやった方が良かったんじゃないかと思う。霞以外は唯単に欲望の為と力によって従っているだけとかねえ……。後、吸血鬼の力についてもあまり語られてなかったな。まあ、霞が力を得た時に一緒について来たんだろうと推測できますが。シナリオ全般としては割と楽しめたかなと。ゲーム全体を通して暗い雰囲気なのも良かったし。前作のこの歌と比べても、伏線自体は大方回収しているから割とマシな出来にはなっている。
キャラに関しては凛が性格的に問題有りなのが気になりました。序盤の主人公に悪戯するシーンでは、どうして自慢の知能をそんな事にしか活かせないのかと思った。まあ、島にタイムスリップしてからは凛が頼りになる場面も多いせいか、あまり気にならなくなっていったんですが。
原画は金目鯛ということで相変わらずエロい構図が多くて良いですね。金目鯛の絵柄は結構好みなんで、それだけでもこのゲームをやって良かったと思っています。今回の塗りは姦染シリーズと同じ塗りですが、意外と金目鯛の絵柄とも合いますね。
エロシーンに関しては、何か想像と誓って割と淡白だったのがちょっとマイナスだったかな。OHPや体験版をやった当時はもっと濃厚なエロシーンを期待してたんですが、いざ本編をやってみたら何時の間にかエロシーンが終わってたという印象が強い。まあ、視点変更で結構な数のエロシーンが回収できたからその辺はいいんですが。後、エロシーンの後半部分で一旦堕ちたと思っていたキャラが実は演技だったというのもちょっとねえ。堕ちた演技するより、寧ろそのまま堕ちてくれって思った程だ。結局、一番抜けたのがサオリが触手に犯されているシーンだったりするし。どうせだったら対人よりも狼男とか触手とかのシーンを増やした方が良かったんじゃないかって思うくらい。各ヒロインの性癖とかもあまり活かされてなかった感じがするし。
音楽面に関しては、今作では主題歌は無しでBGMが十曲くらいあるだけですね。まあ、こういった作品では主題歌をつけないほうがより雰囲気が出て合っているのかもしれませんが。
システムと演出面ですが、エフェクトに凝っているのは分かるんだけど、肝心のシステムがちょっとやりにくいのはどうかと思う。特にBGMやSE、各キャラの音声調整といった音の調整面では各5段階しか無いから一つ上げるだけで音が出すぎたり、反対に一つ下げるだけで音が小さすぎたりする場合があって調整に苦労した。エフェクトは3Dで視覚面では分かりやすいんだけど、これだと別に無くても良いんじゃないかと。ていうか、エフェクトに割ける労力があるんならもっとエロシーンに力入れろよと言いたいし。
それぞれ思う所はあるが、総合的にはそこそこと言った所。少なくともこの歌よりは良く出来ていることだけは間違いない。色々と惜しい部分があるのが残念といえば残念。
テーマ:18禁・美少女ゲーム -
ジャンル:アダルト