Venus Blood -ABYSS-のレビュー。
各10段階評価
シナリオ…8
キャラクター…7
絵…7
エロ…6
音楽…7
システム・演出…9
総評…8
【感想】
まずはシナリオから。いやー、今作も燃えたというか熱い展開で楽しめました。特にロウルートは終盤にかけて盛り上がった。アギリスとの決闘や女神シャリーアとの決戦は主題歌や挿入歌がかかるのもあってかなり印象的で良かった。正に少年漫画的な展開を地で行ってる感じですが、緊迫感もあり中々上手いと思わされた。一方、カオスルートは少々後味が悪い感じでした。対アギリス戦の時にキルトが闇の書を乗っ取り返したけど、結局エンドでは闇の書の意味ままになってる感じなのがな。最後に洗脳から解放されたルキナとの決戦があるけど、あそこでルキナが勝ってた場合のエンドも見てみたかった。
キャラについて。個人的に良かったのはリリシアとセレナとフローレシアかな。リリシアはキルトの為に懸命に尽くす姿と、後はですワの口調が気に入った。セレナはエロ聖女な所かな。フローレシアはフタナリも良かったけど、何よりサブエンドでのメイド服にやられた。その他、ルキナは他の媒体だと絶対に主人公だったろと思うくらいに主人公してたせいで今一ヒロインとしての魅力に欠けたのがな。ロウルートとかもうルキナが主人公でいいだろって思ったし。他のヒロインも今一印象が薄かった感じ。
絵について。相変わらず個性的な絵柄ですが、前作と比べると結構良くなってる感じですね。
エロシーンについて。ぶっちゃけ、前作の方がエロかった。今作では快楽と被虐のシーンがあって結構ハードなシチュもあったんだけど、CGの使い回しが多いのがな。一回、被虐のシーン見た後に快楽のシーン見るとまたかと思ってしまう。今作だと悪堕ちも無いのが地味に痛い。悪堕ち大好きなんで悪堕ち無いとかなり使えるシーンが限定されてしまう。そんな中でも個人的にエロかったのはフローレシアのフタナリとセレナのシーンですね。フローレシアのフタナリは、フタナリがあまり好みじゃなかった自分でもエロいと思わされた。セレナも結構良かったが、全裸のシーンばかりだったのが不満。もっと聖女のコスを活かしたシーンが欲しかった。
音楽面について。今作から製作者が変わったせいか、前作よりもやや質が悪くなってる感じはしますが、全体的には悪くはないかな。要所要所でしっかりと纏めた感じだし。主題歌や挿入歌も結構良い感じだった。
システム・演出について。この作品の本丸ですが、前作以上に楽しめました。今作では迷宮が中心で前作みたいに広大な戦場を駆け巡って国盗りするみたいな感じではなかったですが、その分自分で好き勝手に各フロアの構成を変えられるので前作とはまた違った意味で面白みがあった。また、今作では産卵のシステムが有る所為か、汎用が結構強かったですね。前作だとユニーク無双で汎用が単なる肉の壁にかなってなかったが、今作では寧ろ主力で使える位。称号もあるから、称号次第でかなり強力にできるし。お陰でどの称号にするかで延々とリトライを押し続けることになったが。今作で採用された産卵のシステムや称号は後のVBシリーズにも引き継いで欲しいですね。汎用を活用させる意味でも。ただ、汎用が強力なった分、ユニークが微妙な性能になってる感じはするが。パッチで強化されたから多少マシになったけど、禁獣や隠しユニット等の一部を除いてあまり主力では使わなかったな。
各難易度はイージーからドラグーンまでありますが、この内ノーマルからドラグーンまでやりました。難易度的にはやっぱりドラグーンが一番難しかったですね。7章まで普通に行けたけど、最後の8章で最初は詰みそうになった。天使軍は各上位版に強化されてるし、禁獣を始め、魔王キルトや魔王ゼファードが居た部隊もあったし。特にゾンビ軍団にはこの作品やってて初めて絶望を味わったわ。エンカウントだと与ダメ0でこっちの被害が5桁とか何の冗談かと思ったわ。禁獣を復活させて、後衛狙いで何とか勝てましたが、禁獣が居なかったら本当にやばかった。
後、他にもシーンスキップの機能があったのは便利だと思った。特に周回でやってると既読の部分を一々スキップするのが煩わしいので、シーンスキップで一気に飛ばせるとかなり捗ります。
総合的な感想としては、システムは前作よりも確実に進歩してますね。あまりにもハマりすぎてほぼ丸々一ヶ月潰してしまったし。前作から入った身だけど、VBシリーズは本当に面白いですね。ただ、エロシーンは前作よりも劣化している感じだったのでそこだけはどうにかしてほしい。