エロゲ雑記帳

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各10段階評価
シナリオ…7
キャラクター…9
絵…8
エロ…5
音楽…10
システム・演出…8
総評…8

【感想】
まずシナリオについて。雰囲気はかなり良かったかと思います。サスペンスと銘打っていますが、サスペンス自体は結構あっさりとしたものでそれ程でもないかな。どちらかというと屋敷の秘密とかよりも各キャラの過去に重点を置いている感じだった。体験版やった時はもっと屋敷の秘密とかそういうサスペンス的な部分を重点的にやって謎を探っていくという感じになると思っていたのでちょっと想像してたのと違ったというのはありますね。個人的にはこれこれで面白かったのですが。話としては2章に入って物語が本格的に動くまではちょっと退屈な所もありましたが、本格的に動いてからは結構面白くてサクサク進められました。攻略は先に5章から始めてエンドを回収した後に以降は2章～4章までを順にやって行きましたが、個人的にはほぼベストな選択だったのではないかと思ってます。最後に最終エンド的な翼広げてで綺麗に終えられたし。バッドエンドも結構ありましたが、そのバッドエンドも結構印象に残る所が多かったかな。個人的にはⅠの青い鳥のためやⅣの逃走、Ⅺの赤い塔辺りが良かった。特に赤い塔は定番の館炎上を入れた事を評価したい。やっぱり館物といったらこれですよ。折角の館物なんだから最低限、館炎上は無いと物足りない。
キャラについて。キャラ立ては結構上手く出来ていたんじゃないかと思います。結構予測出来なかったキャラも多かったし。個人的に好みだったのがみちると双子と沙羅ですね。みちるは翼広げてで今まで殺してきた子供たちの全てを背負って生きてきたことが分かって好きになったというか。体験版時点では黒いキャラだと疑ってたが、実際にはあまり黒くなかったし。後、意外と独占欲が強い所も可愛かった。双子は体験版時点じゃあまり印象に残ってなかったんだが、双子ルートの瞬く星の下でそれぞれのキャラが出てきた時に好きになった。空音と陸乃でそれぞれ性格が違う所も良かった。沙羅は体験版で殆ど出てこなかったんで全くのノーマークだったんですが、蓋を開けてみると全キャラ中一番萌えたキャラだった。雰囲気的に近寄りがたい感じなのに、実は誰もよりも女の子らしい所がギャップありすぎて久しぶりに悶えるくらいに萌えたし。甘いものが大好きで、幽霊が怖くて、超人見知りとか本当に反則だと思ったわ。他のルートでも口元に手を当てる仕草とか見る度にニヤニヤが止まらなかった。他、灰奈は体験版の印象のままである意味で一番真っ当なキャラだったかなと。中の人の演技も良かったし。紡はある意味全部が黒いキャラですが、想定の範囲内だったのでそこまで驚きは無かった。知紗は体験版時点では一番気に入ってたんですが、個別がちょっとマイナスだったかな。自分のことしか考えずに周囲に当たり散らしてるし。バッドの逃走や赤い塔の時は良かったんだけどな。まあ、ある意味で一番人間らしいキャラだったが。後、真希奈についてなんですが、正直あの扱いはちょっと可哀想な気が。自分のルートだとどっちも湖に沈んでるし、他のルートでも殺され役にしかなってない。まあ、設定的にこういう舞台装置的なキャラが必要なのは分かるが。
絵について。今回は二人体制ですが、正直どちらも個性的なので馴染むまでちょっと時間がかかったかなと。どちらも結構良い感じで好みなんですが。
エロシーンについて。シーン自体はそれなりにあるんですが、尺がやや短く、描写が薄い感じですね。ぶっちゃけ、そこまでエロくはなかった。もうちょっとねちっこく描写する事は出来ないものかと思う。シーンも本番無しなのが割とあったし。
音楽について。毎度のことですが、スカイフィッシュ系列は音楽面にかなり力が入ってますね。今作では弦楽器を使用した曲も結構多かったので尚更印象に残りました。本当にBGM聴いてるだけで癒されてくるというか。世界観にもよく合ってて独特の雰囲気を醸し出していたのも良かったですね。ボーカル曲は2曲とも良かったのですが、特にED曲の永遠の楽園がかなり気に入りました。MAMIさんの爽やかで透明感の高い歌声と弦楽器やギター、ドラム等が合わさった曲は正に至高というべきか。
システム・演出について。システムについては他のスカイフィッシュ系列の作品と比べてもかなり使いやすいですね。カードモードも攻略する時にかなり参考になったし。
総合的には買って良かったと思ってます。思ってたのとちょっと違ってたが、雰囲気は良いし、キャラも可愛かったので割と満足。はるとま2でもライターが担当した部分はかなり雰囲気が良かったので今後に期待できる感じですね。