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WHITE ALBUM2 ~Closing Chapter~ レビュー

WHITE ALBUM2 ~Closing Chapter~のレビュー。
WHITE ALBUM2 CC_タイトル
各10段階評価
シナリオ…9
キャラクター…9
絵…8
エロ…8
音楽…10
システム・演出…8
総評…9

【感想】
シナリオについて。丸戸自身が集大成というだけあって、かなりのボリュームで終わらせるまで結構時間がかかりましたが十分に楽しめたと思います。全体的に見れば、codaこそが本編でCCが単なる前座にすぎない構成ですね。CC買った時はまさかcoda編があるなんて思ってなかったんで結構驚きましたが、全クリした後だと必要不可欠だったんだなと思える。ICからの因縁に決着を付けるためには三人でもう一度集まる必要があった訳だし。特にcodaの雪菜ルートとかずさルートこそがこの作品の真骨頂と言っても良い位に完成度が高いですね。この2つのルートは丁度コインの裏表みたいな感じで、雪菜ルートが大団円で幸せの絶頂になる一方、かずさルートが何もかも全てを捨てて駆け落ち同然の逃避に到るという構成は上手いなと思わされた。かずさルートじゃ叶えられなかった事がほぼそのまま雪菜ルートで叶えられてるし。メインはこの2つのルートと言っても良いくらいですが、coda以外でも千晶ルートなんかはICの物語と深い関わりがあったりして話に深みがあったし、CCの雪菜ルートも春希と雪菜がよりを戻していく過程が凄く良かった。特にCCの雪菜ルートはその後のcodaの事さえ考えなければ一番安心して見ていられたルートですね。電話越しで春希がギターを聞かせるシーンとか、その後雪菜が歌を取り戻して再び舞台に上がるシーンとかが凄く印象に残ってる。後、こういう重い雰囲気の作品にもかかわらず小ネタを仕込んでくる辺りは丸戸らしいなと思いました。Leafネタが結構多いですが、自身の過去作のネタもちらほらと見かけた。小言の使い方も相変わらず上手い。テキストだと「……。」なのに、よく聞くと小さくボソッと喋ってるシーンが幾つかあるし。シナリオ自体は十分に楽しめたのは確かなんですが、個人的には嫉妬や修羅場にも期待していた面もあるのでその辺はちょっと不満でしたね。三角関係がメインで、嫉妬や修羅場があまり無かったのでもうちょっとその辺も書いて欲しかったと言うか。ビンタ合戦で春希を取り合ってドロドロの修羅場とか。
キャラについて。まず主人公の春希についてですが、まさかこんなに屑化するとは思ってなかったですね。三角関係を取り扱う作品だから多少の事は覚悟していましたが、幾ら何でもこれはどうなのかと思う。CCでも既に屑化の片鱗は見えてたけど、codaに入ってから一気に屑度が増した。特にかずさルートとか思い出したくもない位に外道だった。頭の中では自分のやろうとしている事がどういう事になるかか分かってるのに実際にやった挙句に、反省も口先だけで実際にやらないとか終わってる。今までの丸戸主人公は癖こそあれど好感が持てたのに、今作は全面的に負の方向に突っ走ってる感じだわ。次に雪菜とかずさについて。codaまでやると正しくダブルヒロインって感じですね。雪菜とかずさ、どっちが欠けてもこの作品は成り立たないだろうし。どっちも地雷女なのがアレですけどw正直、ICの頃はかずさが好みだったんですが、CCだと完全に雪菜が好みになった。後、どちらも声優さんの演技がもの凄く上手いですね。特に微妙な感情表現の時の演技が熱入ってて、余計に辛くなったというか。雪菜役の人とかこっちじゃあまり聞かない人なんだけど、これ以上ないくらいに役にハマってたし、喘ぎもエロくて良かった。個人的にはこれだけ演技力が良いんだから、こっちでもやっていけるんじゃないかと思う。CCからの新キャラである小春や千晶、麻理さんも割と良かったかな。特に麻理さんはこの作品唯一の癒し系キャラと言ってもいい位で、何度癒されたことか。千晶には完全に騙されたけど、やり終えた後だとああいうキャラも良いなと思えるようになった。後、サブキャラも結構良いキャラが揃ってたな。武也とか何でこんなに春希に尽くせるんだって位に春希の事庇ってて特に印象に残ったし。
絵について。何時の間にか4人体制になってますが、ボリュームを考えると複数人で分業するのが妥当とも言えるか。寧ろ、当初はこれだけのボリュームを全部なかむら一人に任せようとしていたのが酷とも言えるくらい。今作では一部に構図がおかしいんじゃないかと思える所があったりしますが、全体的には結構良い感じになってるんじゃないかと。特にアニメーターが担当した新キャラのCGとか凄く良かった。少なくとも修正前のICをやった身からすると今作は飛躍的に良くなったと思える。
エロシーンについて。ICでは1シーンしか無かったけど、今作では少なくとも全ヒロイン3シーン以上はありますね。特に雪菜の場合だとCCとcodaを合わせると6シーン、かずさがICも含めると8シーンとメインだけあって他と比べても断然に多い。丸戸の書くエロシーンは描写があまりねちっこくないので抜けないという認識だったけど、今作は割と濃い感じですね。尻穴に挿入とか割とアブノーマルなシーンもあったし。後、エロシーンに重要な会話を混ぜてくる辺りは丸戸らしさを感じた。特に今作はエロシーンそのものが話の肝にもなってるし。ぶっちゃけ、エロシーン無いと物語自体が成立しないんじゃないかと思うくらい。
音楽について。ICの頃から分かってましたが、やはりBGMとか最高に良いですね。基本的に重い雰囲気の作品である以上、割とシリアスな曲が多いですが、どのBGMもレベルが高いですね。特にピアノ曲とか印象に残る。BGMの使い方も凄く良かったし。ボーカル曲もICと合わせると実に17曲(深愛も入れると18曲か)ととんでもない数になってますね。その内、既存曲のアレンジが5曲、届かない恋のアレンジが3曲なので実質的な新曲は9曲ですね。まあ、幾ら分割で出したとは言え一つの作品にここまでボーカル曲を使うのはあまり聞いたことが無いですね。しかもどの曲も凄く良くて印象に残る辺りが凄いと言うか。もうここまで来ると是非ともLeafにはサントラかボーコレを出して欲しいですね。
システム・演出について。ICの頃は結構使いにくくて演出もそんなに良くなかったけど、CCになってから一気に使い勝手が向上したような感じ。演出もそれなりに気を使ってるし。
嫉妬や修羅場があまり無かったのが不満でしたが、三角関係を取り扱った作品としては良く出来ていたと思います。それにしても、こんな重い雰囲気の作品はここ最近はあまり出てなかったのに、よくここまで書けるものだと感心した。

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クリオタートル

Author:クリオタートル
エロゲとオーディオが趣味な、27歳のしがない会社員。
エロゲを良い環境で聴く為にヘッドホン環境に投資した筈が、いつの間にかスパイラルに陥っていたっていうorz

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