エロゲ雑記帳

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各10段階評価
シナリオ…7
キャラクター…8
絵…9
エロ…5
音楽…9
システム・演出…8
総評…7

【感想】
シナリオについて。全3構成でエピローグが少し有るくらいで、ボリュームとしてはそんなに長くはなかったかな。全体的にはそこそこ良かった感じ。第1章が個人的にちょっと微妙だったんで先行きが不安だったんですが、2章や3章で上手く挽回したって所ですかね。2章はイチャラブ要素満載で個人的にも満足。主人公に積極的にアピールしようとする名月が可愛かったし、九厘も良かった。3章は今までの伏線回収と名月が恋を自覚していく展開が良かったかな。2章も良かったんですが、個人的には3章が一番楽しめました。最後は救われない展開だったけど、それ故に余計に印象に残ったというのもありますね。震災の描写に対してもしっかりと描写もしてたし。この作品は一言で言うなら主人公と名月との純愛物語という感じで、どの時代でも主人公と名月が互いに惹かれ合っていく描写が良かったです。ぶっちゃけ、名月を気に入るかどうかで作品の評価も大きく変わってくる感じですね。
キャラについて。やっぱり名月が一番可愛かったな。個人的に気に入ったのは99年の名月。主人公に対して積極的にアピールする等、あの手この手で何とかして振り向かせようとする姿勢が可愛かった。やはりメインとだけあって名月ゲーと言っても過言では無いくらいに名月の出番が多かった。サブキャラも良かったかな。特に九厘も可愛い所があって良かった。
絵について。ぎん太女史の絵は年々洗練されていってますね。個人的にかなり好みな絵柄。絵についてはこの作品で一番評価できる部分ではないでしょうか。塗りも凄くいい感じだったし。
エロシーンについて。全体的に薄い方かな。シーン自体は長い方ですが、割と淡白なのであまりエロくはなかったですね。
音楽について。BGMは非常に良かった。全体的に印象に残る曲ばかりで、全曲通して一通り聴いてみたくなる。ここまで曲が良いとサントラが欲しくなってきますね。また、ボーカル曲も良曲ばかりで印象に残りました。特にOP曲はいずれも名曲揃いでした。個人的に気に入ったのは3章OPの君のためにですね。ムービー補正とも相俟ってかなり気に入りました。
システム・演出について。演出については結構凝ってる感じですね。波の満ち干きや花火、それから流れ星などもムービーで表現してたし。また、システムも割と使いやすくて良かった。
総合的に見るとそこそこ面白かったって所ですね。例の震災設定云々で興味を持って買ったんですが、震災とも真摯に向き合う描写がなされていたのは良かった。